モコナがタチコマを作ったら

メインはホリックとツバサ。その他CLAMP作品・攻殻機動隊などなどアニメや漫画の事をつれづれなるままに。ネタバレ発言も多々、お気をつけを。

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ヨルムンガンド

2013.04.16 (Tue)

ヨルムンガンド 1 〈初回限定版〉

以前に書きましたが、「2012年TVアニメ超個人的ランキング」1位に推した作品です。

原作漫画を読んだことがないので、アニメの話し限定ということで。

兵器を憎みながらも兵器を手放せない元少年兵ヨナと、兵器を売ることを生業としながら兵器のない新世界を望む武器商人ココの物語。
ストーリー自体はヨナの視線で描くという手法で展開していますが、その辺の設定というか決まり事が緩いので、ヨナとココの二人が主人公になっています。
初めは「BLACK LAGOON」みたいにハードな話かなと思ったけど、戦場と武器の話なのに殺伐とした話にしなかったのは見事。作中のちょっとしたギャグのセンスがいいので重くなる感じがしません。

ヨナを含めて、ココの私兵達の個別エピソードを語った回が時折挟まれています。ストーリー上は脇道なのですが、これがかなり面白い。
特に気に入ったのが、元デルタフォースで爆弾の専門家ワイリのストーリー。ココ分隊のリーダーであるレームが話した、ワイリの爆弾魔的能力に、ヨナが「ワイリヤバい」とワイリを避けるのがかなりイケてます。

第1期では、ココと武器商人業界のご紹介的なストーリーが多いです。武器商人同士で殺しあったり、殺し屋と対決したりで、その度にココの私兵部隊が大活躍してココを守っていくというような話です。

第2期の『ヨルムンガンド PERFECT ORDER』では、ココの「ヨルムンガンド計画」が軸になってきます。
大量のGPS衛星と量子コンピュータによって世界中の空と情報を支配する計画です。目的は航空・航宙を封鎖することによって戦争を根絶することにあるようです。
ヨルムンガンドを発動することによって、その時点で空にいる60万人以上の人々が犠牲になることを知ったヨナは、ココに銃を向け隊を離れます。その後、ココの兄で同じく武器商人のキャスパーの隊で2年間を過ごしますが、その間「ヨルムンガンド計画」は発動されませんでした。しかし、更に悪化する世界情勢の中、戦場での死者は「ヨルムンガンド計画」の推定犠牲者数を上回ります。
ヨナは、再びココの元に戻りそれを待っていたようにココは「ヨルムンガンド計画」を発動させるのです。

作中でもCIAのお偉いさんが量子コンピュータについて「SFの話だろ」とか言ってましたが、現実にはその通りですね。作中で引用されていた数値からそのハードウェア性能を推定すると、数千qubitを超える性能です。現在実現可能なハードウェアは、私が知っている限りたかだか12qubit程ですので、まさにSFです。

かなりムリな設定があるにもかかわらず、作品としてスッゴク面白くなっているのは元永慶太郎監督の手腕でしょうかね。

ちなみに、タイトルの『ヨルムンガンド』とは、神話に出てくる蛇の怪物ですね。


ヨルムンガンド 1 (サンデーGXコミックス)