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十二国記『丕緒の鳥』

2013.03.29 (Fri)

丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫)

アニメ『十二国記』の原作である小野不由美の小説「十二国記シリーズ」で、番外編とも言える短編作品に『丕緒の鳥』という作品があります。今まで文庫化されていませんでしたが、7月に文庫になるらしいので、少しご紹介させていただきます。

アニメ化はされていませんが、是非読んでいただきたい作品です。

丕緒(ひしょ)という名の宮中の儀式を司る役人が主人公です。
儀式というのが、陶鵲という鳥に見立てた陶製皿状の標的をクレー射撃にように弓で射落とす儀式なのですが、その際に射た時の音や形状、香りなど工夫を凝らし演出するのが丕緒の仕事です。
丕緒は、その道の名人で百数十年にわたり3代の王に仕えてきました。(十二国記の世界では、王や役人は歳をくいません。)
丕緒は、長く歴代の王に仕える中で王そして国の姿勢に疑念をおぼえ、苦しむ民への思いや、国そして王のあるべき姿を陶鵲に込めますが、王に伝わることはなく、それどころか狂った王によって周りの親しい人達を失います。
彼は、自らの仕事に絶望し職を辞することを考えます。そんなとき、物語の主人公である新たな慶王の即位式に際し陶鵲を執り行うよう命が下ります。
丕緒は、最後の仕事とする覚悟で命を受け、失った仲間の思いを込めて儀式に臨むのです。
儀式の後、王に呼ばれた彼はようやく思いが届いたことを知り、職務に対する新たな覚悟をする。
と、いうような話です。

妖魔が出てきたりするような、『十二国記』らしい不思議な世界観とは少し離れますが、その世界を裏付けているような作品で私はとても好きです。
機会があれば是非読んでください。
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