モコナがタチコマを作ったら

メインはホリックとツバサ。その他CLAMP作品・攻殻機動隊などなどアニメや漫画の事をつれづれなるままに。ネタバレ発言も多々、お気をつけを。

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GOSICK -ゴシック-

2013.03.01 (Fri)
GOSICK

直木賞作家 桜庭一樹の小説が原作のアニメです。
彼の小説は、『GOSICK -ゴシック-』を除くとかなり暗く、人間と社会の裏側を描いた作品が多いのですが、同じ人間でここまで作風が違うのかというほど見事にラノベです。
この作品でファンになって他の作品を読むと、ギャップに打ちのめされることでしょう。(^_^;)

舞台は、第一次世界大戦後のヨーロッパの小国です。
この国では、オカルト派と科学派が主導権争いをしていて、オカルト派のボスであるブロア侯爵が、灰色狼と云われる古の民族に産ませたのが、主人公である「オカルト兵器」ともいわれる、ビスクドールのような容姿の、長い金髪の美少女ヴィクトリカです。
もう一人の主人公・久城一弥は、この国に留学してきた帝国軍人の三男坊です。

二人は、数々の事件と陰謀をくぐり抜けていくうちにその関係を深めていきます。
しかし、第二次世界大戦の機運が高まっていく中、久城は強制帰国させられ、ヴィクトリカは、「オカルト兵器」として利用されるため囚われてしまうのです。

そして、第二次世界大戦に突入していくわけです。・・・ここで、この作品独特の時間軸があります。第二次世界大戦、この作品風に言えば第二の嵐が早すぎるのです。現実の歴史とは異なり20年ほども早く第二の嵐が訪れます。
リアリスティックに言えば、第一次世界大戦で被ったヨーロッパ各国の疲弊度が著しく、戦力も整わない中で、そんなに早く起こり得ないのですが、なぜ作者はそんな時代設定をしたのか疑問です。
まぁ、リアルにし過ぎると、最終盤で祖国から逃げ出したヴィクトリカが、日本にたどり着いて久城の帰還を待っている。なんて無理な話になってしまいますからヨシとしましょう。

この作品のエンディングのまとめ方は、アニメのほうがはるかに美しく好きです。

原作には、アニメには無いヴィクトリカが日本に着いてから、久城の家に世話になるまでの話が描かれています。なんせ日本語の喋れないヴィクトリカが、すんなりと目的地に着けるわけないのですね。この部分には、他の作品にある作者独特の暗い影がニョロリと漏れてきています。アニメにはしにくいし不要でしょうね。
また、二人の後日談も描かれていますので、興味のある方は是非原作も読んでみてください。