モコナがタチコマを作ったら

メインはホリックとツバサ。その他CLAMP作品・攻殻機動隊などなどアニメや漫画の事をつれづれなるままに。ネタバレ発言も多々、お気をつけを。

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xxxHOLiC・戻<レイ> 連載第43回

2015.08.05 (Wed)
「赤い真珠・・・」
八百比丘尼の差し出した手にある『赤い真珠』を見て、それが何かを知っている四月一日は表情が強張る。
「これは貴方の・・・」
「あの時 貴方の前で創った真珠です」
「女郎蜘蛛に渡したんですが」
「返されました
 貴方からのものだから貴方が好きにすればいい、と
 だから 貴方に
 分からせてくれた 対価に」
「貰いすぎです」

四月一日の手には三味線。
「・・・なら 聴かせて下さい」
「女郎蜘蛛も弾いたでしょう」
「でも 唄はうたってくれませんでした」
「大した喉じゃないですよ」
「それでも 私の為にうたってくれるならうれしいから」
「・・・承知しました」
四月一日は『す・・・』と三味線を構え唄い始める。
『逢うて 心のくもりも晴れて・・・
 ふたり眺むる 蚊帳の月』


「で 受け取った と」
「おう」
百目鬼と四月一日が縁側でワインを空けている。
「一時間くらい唄い続けて あと、とりあえずうちにある二番目にいいワイン持って帰って貰った まあ殆ど女郎蜘蛛が飲むんだろうけどな」
百目鬼が飲んでいたワインのボトルを手にして。
「一番はこれか」
「んなもん おまえに出すか」

百目鬼がワインを飲む四月一日の様子を見つめる。
「考えてんのは『向こう』のことか」
「・・・・・・モコナを通じて連絡も、ものを送る事も出来ない
 今、どうなってるのか分からない
 最初は 義手の調子が悪いって相談で
 小狼が
 つけてる本人は言わないけどかなり痛いみたいで
 いくつか世界を渡ったけど そういう技術はない所ばかりで困ってるって
 どこかで調達か修理が出来ないかって
 だから まだ、この店に借りがある狩人に連絡をとって
 義手の手配を頼んで
 それを、小狼に伝えようとした夜
 夢を視た
 ・・・小狼が
 二度と目覚めない夢だった
 その夢を現実にしない為におれは
 別の世界にいって必要なものを集めて渡したけど
 本当に役に立つのか 助けになるのか・・・」
「なるだろう」
百目鬼の一言に四月一日は『はっ』と顔を上げる。
「いや するだろう あの連中なら
 おまえが渡したものを無駄になぞしねぇだろ」
「なんでおまえがそんな自信満々なんだよ」
『ふっ』と息を漏らしながら百目鬼を見る四月一日。
そんな四月一日を百目鬼もじっと見ている。

百目鬼がいきなりワインのボトルをふりふりして。
「無くなった 次」
「だから、なんでそんなに偉そうなんだよ、おまえは」
文句を言いつつも立ち上がる四月一日。
「下から二番目のやつ出してやる」
「一番下じゃねぇのか」
「もっと気にくわねぇことした時用にとっとくんだよ」

四月一日がワインを取りにいなくなると、百目鬼が何かを取り出し、手の中の物を見つめる。
百目鬼の手には、あの『何も生まれない卵』がのせられていた。

宝物庫で次の酒に悩む四月一日。
「ワイン・・・ や もうウィスキーでいいか」
宝物庫の何処かで『ぱしゃん』と水を打つような音がする。
音のした方を見ると小ぶりな箱が一つ。
四月一日は、箱の蓋を持ち上げる。
「・・・そこから ・・・出たいのか」
そこには、百目鬼から預かった琥珀。
四月一日の言葉に応えるように、琥珀の中に閉じ込められた龍のような何かが『すいっ』と動いた。


ホリック・戻 連載第43回でした。
なんだか、こっちの方も月一掲載になってしまいましたね。
あまりに間が開くので今週号に掲載だって忘れてましたよ。

女郎蜘蛛・八百比丘尼コンビはミセに来るたび四月一日に三味線を弾かせていますね。
前に女郎蜘蛛が来た時には、モコナの悪乗りで演歌やアニソンまでリクエストされていたようですけど。


×××HOLiC・戻(1)
×××HOLiC・戻(2)
×××HOLiC・戻(3)

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