2015.03.21 (Sat)
黒鋼がファイの頭を掴んでギギギと締め付けている様子を、二つの黒い塊として見ている女。
その時、背後から声をかけられる。
「こんな所でどうしたの?」
見ると裏のニライカナイの人達が集まって来ている。
「!」
咄嗟に警戒するファイと黒鋼。
人々の元に駆け寄る女。
「見つけたの! ほら!」
「まぁ」「本当に」
「明るいでしょう!? まるで神様みたい!!」
小狼を神様のようだと表現する女に焦り、
「いや おれは・・・」
「眩しいねぇ」「本当に輝いている」「おお この方は」「来てくれたのか」
人々が次から次へと集まってくる。
その姿は、モコナ達には小狼が大勢の亡者たちに取り囲まれていくように見えている。
「小狼!!」
モコナが叫ぶのと同時に黒鋼とファイが戦闘態勢をとる。
黒鋼達の行動を見て小狼が叫ぶ。
「待ってくれ!」
小狼は女の手を取ると人々の中から抜け出した。
「走って!」
追いすがってくる人々。
「待ってくだされ」「待って」「どうか私も」「私も」
黒鋼が振り返り牽制するとその黒い塊に怯む人々。
それでも追いかけてくる人々を引き離そうと駆け抜ける小狼達。
すると、カラスのような魔物が空から大挙押し寄せてきた。
地を蹴り飛び上がる黒鋼。一太刀で複数の魔物を斬り捨てる。
「いやぁ!!」
女が叫び声を上げ、ファイが小狼と女を守る中斬り刻まれた魔物がボタボタと墜ちてくる。
さらに魔物に斬りつける黒鋼。
「何てことを!!」
女の声をよそに黒鋼は木の枝に着地する。
「やめて!!」
迫ってくる魔物の集団に黒鋼の必殺技が炸裂し、轟音の中魔物を一網打尽にした。
大量の死骸が降り注ぎ、地面は魔物の血と死骸で埋め尽くされた。
「・・・酷い」
その光景に涙を流す女。
「何もしてないのに! 連れて行って欲しいだけなのに!」
そして、小狼に訴えかける。
「貴方は『セジ(神の力)』をお持ちなんでしょう!?」
その時、小狼の意識が薄れていった。
目を開けると真っ暗な空間。
「・・・小狼・・・」
真っ暗な中に目を閉じたもう一人の小狼が立っている。
写身の小狼に呼びかける小狼。
「小狼!」
しかし写身の小狼との間には、目に見えない壁が立ちはだかりその声は届かない。
「小狼・・・!」
「どこにいるんだ」
「どこにいけば会える!?」
その時、写身の小狼がゆっくりと目を開けた。
「・・・御嶽で・・・待ってる」
「?!」
写身の言葉に衝撃を受ける小狼。
Chapitre.8終了です。今回は2回でいけました。
いよいよ写身が出てきましたね。しかし、写身は前作の終盤で羽根になって小狼の中に吸収されたんですけどね。
写身の小狼が出てきたということは、写身さくらの登場ももう直でしょうか。
BD付き ツバサ‐WoRLD CHRoNiCLE-ニライカナイ編(1)限定版


通常版


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×××HOLiC・戻 1巻
×××HOLiC・戻 2巻
×××HOLiC・戻 3巻
その時、背後から声をかけられる。
「こんな所でどうしたの?」
見ると裏のニライカナイの人達が集まって来ている。
「!」
咄嗟に警戒するファイと黒鋼。
人々の元に駆け寄る女。
「見つけたの! ほら!」
「まぁ」「本当に」
「明るいでしょう!? まるで神様みたい!!」
小狼を神様のようだと表現する女に焦り、
「いや おれは・・・」
「眩しいねぇ」「本当に輝いている」「おお この方は」「来てくれたのか」
人々が次から次へと集まってくる。
その姿は、モコナ達には小狼が大勢の亡者たちに取り囲まれていくように見えている。
「小狼!!」
モコナが叫ぶのと同時に黒鋼とファイが戦闘態勢をとる。
黒鋼達の行動を見て小狼が叫ぶ。
「待ってくれ!」
小狼は女の手を取ると人々の中から抜け出した。
「走って!」
追いすがってくる人々。
「待ってくだされ」「待って」「どうか私も」「私も」
黒鋼が振り返り牽制するとその黒い塊に怯む人々。
それでも追いかけてくる人々を引き離そうと駆け抜ける小狼達。
すると、カラスのような魔物が空から大挙押し寄せてきた。
地を蹴り飛び上がる黒鋼。一太刀で複数の魔物を斬り捨てる。
「いやぁ!!」
女が叫び声を上げ、ファイが小狼と女を守る中斬り刻まれた魔物がボタボタと墜ちてくる。
さらに魔物に斬りつける黒鋼。
「何てことを!!」
女の声をよそに黒鋼は木の枝に着地する。
「やめて!!」
迫ってくる魔物の集団に黒鋼の必殺技が炸裂し、轟音の中魔物を一網打尽にした。
大量の死骸が降り注ぎ、地面は魔物の血と死骸で埋め尽くされた。
「・・・酷い」
その光景に涙を流す女。
「何もしてないのに! 連れて行って欲しいだけなのに!」
そして、小狼に訴えかける。
「貴方は『セジ(神の力)』をお持ちなんでしょう!?」
その時、小狼の意識が薄れていった。
目を開けると真っ暗な空間。
「・・・小狼・・・」
真っ暗な中に目を閉じたもう一人の小狼が立っている。
写身の小狼に呼びかける小狼。
「小狼!」
しかし写身の小狼との間には、目に見えない壁が立ちはだかりその声は届かない。
「小狼・・・!」
「どこにいるんだ」
「どこにいけば会える!?」
その時、写身の小狼がゆっくりと目を開けた。
「・・・御嶽で・・・待ってる」
「?!」
写身の言葉に衝撃を受ける小狼。
Chapitre.8終了です。今回は2回でいけました。
いよいよ写身が出てきましたね。しかし、写身は前作の終盤で羽根になって小狼の中に吸収されたんですけどね。
写身の小狼が出てきたということは、写身さくらの登場ももう直でしょうか。

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